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マンガ描いたり映画を観たり

2月映画鑑賞記

2月は健康診断に行ったりオンラインイベントがあったりしつつ、とにかく時間がなく。いやもうずっと時間はないんですが。毎日くたびれてる感じで、だいたいの映画が朝なんとか起きて家を出て観た直後に体力の限界を迎えてひどい頭痛の中しくしく家に帰る感じでした。我ながらひどいなぁ。
わたしは毎週水曜日を休日としているんですが、3月の頭はそこまで観たい映画もなかったし体力的にも限界を超えていたので外出はやめました。それくらい2月はひどかった笑(笑い事ではない)
でも映画は楽しかったので観た後うきうきはしてましたね。そこは元気でした。ただただHPが残ってなかった。でも困ったことに3月はこれから本番なんですねー…観たいものが続く。それまでに体力を回復させたいものです。
では、本題へ。
2月の鑑賞本数は3本でした。
期待していた映画を2本観て、1本は大当たり。もう1本はそこまででもなかった…という結果となりました。
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■1本目
どん底作家の人生に幸あれ!』

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2019年のイギリス・アメリカ合作映画。
イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの代表作で自伝に近いと言われている『デイヴィッド・コパフィールド』を映画化した作品。周囲の変わり者たちについて書き留めては空想して楽しんでいたデイヴィットは母の再婚相手の継父に家から追い出され工場で働くことになり―。というお話。

邦題がなぜか不思議なことになっていたのでポスターは本国バージョンです。いや~とてもおもしろかった!!!好みにバッチリな作品でした!観ている間ずっと楽しくてもっと観ていたかったです。
映画の内容は主人公の子どもの頃(というか生まれる瞬間から始まる笑)から小説家になるまでをざーーっと描いていくものです。その中で奇妙で可愛らしいキャラクターたちがバタバタと駆け抜けていきます。鑑賞前に原作を読むつもりでしたが忙しさと原作のボリュームを前に断念。原作との比較はできませんが、あのボリュームを2時間に収めるための工夫がいろんな所にありました。時間省略の手法がすばらしかったと思います。画的にも止まることなく場面転換を繰り返したりとにかくスピーディでした。
なにかひとつの問題を深く掘り下げる作品ではなくて、いろんなことを経験しながら浮き沈みを繰り返す主人公を見守る感じなのでそれぞれの話題をそこまで深堀りはしません。何かを深く感じたい時は肩透かしをくらうかもしれないのでご注意を。
(でも最後まで見ると納得もいくしそれぞれのエピソードはさりげないですが考えさせられるものもあります)
ディケンズの描くキャラクターというのは非常にこの時代的で現代の感覚で見るとかなり奇妙に見える人間関係も多いかもしれません。ただ、階級やお金の有無で生じる人との軋轢や、体裁を保とうと必死になる滑稽さなどは普遍的なので、哀れだったり愛らしかったりとにかくみんな可愛い。イギリス的な会話もいいし、映像もよかったし、主演のデーヴ・パテルくんの演技も最高。
ベネディクト・ウォン演じるMr.ウィックフィールド(誰も名言はしないけど明らかにアル中気味)がお茶を勧められながらそわそわと酒を探す演技とか笑ってしまった。
これはディスクが出たら買って繰り返し観たいですね。オススメ作品です。原作も読まなきゃ。
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■2本目
『ダニエル』

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2018年のアメリカ映画。
内気な青年が、圧倒的カリスマ性を持つ“空想上の親友”に翻弄される姿を描いたスリラー。主演の2人がそれぞれ2世俳優ということで話題になっていました。
ポスター左のマイルズ・ロビンスはティム・ロビンス(ショーシャンクの主演の俳優さん)とスーザン・サランドンの息子。右のパトリック・シュワルツェネッガーは名前でわかりますね、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子です。(マイルズくんはお母さんに似たねぇ)
映画は内気な青年がだんだん狂気に呑まれるスリラーで何ならホラーよりです。日本のポスターはいろいろおかしい(わざとだろうけど)。元のポスターのイメージが映画にはもちろん合っています。
ホラー気味という話は耳にしていまして「劇場の逃げられない大画面と大音響でホラーを観るのは無理!」な人間なのですが、イマジナリーフレンドや幻覚を描く作品は大好きなので「怖くなったら目をつぶろう」という覚悟で挑みました。結果は、そこまで怖くなかったし目もつぶらなくてすみました。主演の2人もよかったし、ちょっと変な映画で面白かったです。


さて、ここからネタバレが入ります。
圧倒的ネタバレなのでご注意ください。
えー内気な主人公ルークは子どもの頃に近所のカフェで起きた銃撃事件の被害者の死体をもろに見てしまい、その瞬間から空想の友達ダニエルは現れます。これを観ると「精神的負担に耐えるために友達を作り上げた」ように見えます。イマジナリー・フレンドは作り上げた本人の能力の外には出ないので、例えばルークが学校のテスト中に悩んでいるとダニエルが服を脱ぎだしダニエルの体にタトゥーみたいにテストの答えが描いてあってルークはそれを見ながらテストを受けたり(このシーン可愛かった)、友達が持っている本をダニエルが覗き込んで読みそれを聞いたルークが繰り返して言う(友達にはルークがその本の内容を覚えているように見える)というシーンも、<ルークがダニエルに助けてもらう>という構図ですが、とはいえダニエルはルークの空想なので「ああ、ルークは本当はテストもわかるし本の内容も覚えている能力があるのに自覚がないんだな」ということになります。
(と、わたしは思っていた)
が!なんと後半でダニエルはルークの空想ではなかったことが判明します…!なんか、その、悪魔的な、死神的な、ずっと昔から人から人に取り憑いてきた邪悪な何かだったのです…!えーー!?ここから映画の種類がだんだん変わっていきます。
「なんか…変な話になった…!!!!」
詳しくは書きませんが映画の種類が変わります。個人的にはそれも含めて若手俳優2人でヤイノヤイノやるおもしろ映画で楽しかったです。空想だと信じてる間の表現もおもしろかったし。
軽い気持ちで観て「変やったけどおもしろかった~!」と思うのがオススメでしょうか…!(なんかテキトーなシメですがおもしろかったですよホントに!)
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■3本目
『燃ゆる女の肖像』

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 2019年のフランス映画。
望まぬ結婚を控える貴族の娘と彼女の肖像を描く女性画家の恋を描いたラブストーリー。孤島の屋敷で肖像画を描く間の物語。
 
日本での公開は昨年でした。とても評判がよく、2020年ベストに入っているのも見かけましたがわたしは昨年の間には観ることができず。歯ぎしりしていた中まさかの新宿シネマカリテさんがまだ上映を続けてくれていたので観に行けたのでした。ありがたや。
監督のセリーヌ・シアマが元恋人のアデル・エネル(エロイーズ役)を当て書きしたという脚本で、2人がだんだん心を通わせていく様子が描かれます。曲がほとんどない静かな画面の中で海や風の音が強く、そんなにたくさん会話もしないのですが画面の力がすごいのと演じる俳優陣の気迫もあって妙に「力強い映画だったな…」と感じさせる作品でした。意図的にだと思いますがほぼ女性しか出てきません。(物を運ぶ人夫が少し映る以外、孤島の中では女性のみの構成)屋敷にひとりだけいる召使いの女の子と主演2人がメインで、仲良くなっていく様子が微笑ましかったです。その中で、自殺や堕胎の話、望まぬ結婚の呪縛がしずしずと描かれます。
力強くすばらしい映画でしたが、個人的にはあまりハマらなかったようです。
少し疲れていたせいもあるのかな…。時代背景も含めて「こうならざるを得ない」人々を見続けるのが辛かったです。ただ幸せにしてくれというのは物語を描く意味がなくなってしまうので言いませんが、「今しかない」とわかっている彼女たちの空気が自分には重くて「ああ、今観るべきじゃなかったかもな」と思いました。
夜の海辺で歌う女性たちのシーンは鳥肌モノでしたし、ラストも素晴らしい。映画は確かに素晴らしいのですがタイミングを間違えた鑑賞となってしまいました。
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2月は疲れすぎてた。本当に。ディケンズの優しさと哀れさの混じった喜劇が心に染みたのはそのせいもあるのかな。でもどの映画も楽しかったですね。まーでも今月は『デイヴィッド・コパフィールド』の圧勝でした。デーヴ・パテルくんの演技本当に大好き。うっかり見逃した『ホテルムンバイ』を近々観る予定なのでとても楽しみです。
 
さー3月は。とにかく這ってでも観に行かなければならないのはブロードウェイ版『キンキーブーツ』の劇場上映ですね!!!!

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うーーーー!これを観られるなんてーーー!!!(元の映画版『キンキーブーツ』を年に1回は観ている)た、楽しみすぎる…!!!脱稿直後になんとか体調を整えて観に行くぞーー!!!(知った時うれしくて泣いた)
あとは『ミナリ』とノマドランド』かな。『ミナリ』は体力によりけり…かもしれない。辛かったら明るそうな映画に逃げるかもしれない。(その昔『デトロイト』を観に行くも疲れすぎててチケットを買う寸前で『パディントン2(1未修状態)』に変えたことがある。結果は大正解でしたが)
3月も楽しく映画鑑賞できますように!出来れば体力はある状態でが望ましいなぁ。

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ハイ、ここからはいつもの宣伝です。
電子マンガや通販、連載作品についてなどなど。

連載中

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『カイニスの金の鳥』
   19世紀初頭のイギリスで
   小説家を目指して男装する少女の物語

□連載先/WEBマンガサイト 
― マトグロッソ(無料・登録ナシ)

□コミックス1~3巻発売中(紙+電子)
 amazon
 紀伊国屋書店webストア
 honto

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 ■電子本作品 

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召喚獣士の学校』
   ファンタジー漫画
   <召喚獣士>が差別される土地に
        生まれた主人公が
   故郷から逃げて学校に入る

amazon kindle(unlimited会員の方は読み放題)
 召喚獣士01
 召喚獣士02
― 召喚獣士03

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『楚漢列伝α METEO』
   古代中国で起こった<楚漢戦争>の中に入り戦う
   ゲームをプレイする高校生の男女2人のお話

COMITIAで出している同人誌の電子版
― Kindle
― BOOK☆WALKER
― BookLive!コミック
― BookLive
― 楽天kobo
― Renta!

□紙本通販
― BOOTH足軽稼働中

・4、5巻と1~3巻の再録本
(※自家通販のため海外への お届けを中断しております。  ご了承ください)


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『コイとのろい』
   16ページの読み切り作品
   真っ暗でしかセックスできない理由とは…?

amazon kindle(unlimited会員の方は読み放題)
― コイとのろい 

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既刊と続編

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『λ(ラムダ)の箱舟』
   1920年代のイギリスに暮らす教授の父と
   アウトローな息子と
   同じ家で暮らす秘書兼家政婦の少女のお話

□紙本コミックス(全1巻)
― 紀伊国屋webストア
― amazon
― 1話無料試し読み

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『λの箱舟』
『λの箱舟 Crazy for You』
         Crazy For Youはコミックスの
    続きを描いた読み切り。
    その後のルディとバレンタインの
          関係を描きます。

□電子版
― Renta!


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『美軍師張良
   古代中国、楚漢戦争で活躍した
   軍師・張良の若い頃のお話
   ストーリーじたての4コマ漫画、全2巻

□1巻
― amazon書籍
― kindle

□2巻(同人誌)
― 通販/書籍 ※完売いたしました。再販は2020年末予定。(伸びる可能性あります)
― amazon kindle(unlimitedの方は会員読み放題)

 

電子マンガのご案内/『λ(ラムダ)の箱舟』

ハイ、電子マンガのご案内です。
これで作品としては3つ目ですね。
今年は電子マンガをどんどん出していく予定で前の2作はこれからも続けていくのですが、今回の『λの箱舟』はこれで完結の作品となっております。ではまずは作品概要から。(販売先のリンクは下の方にあります!)
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『λの箱舟』は私の初連載作品でデビュー作です。
1巻完結で1920年のイギリスを舞台にしています。言語学者の父親をチンピラの息子がボディガードしながら、住み込みの秘書を間に挟みつつ少しずつ親子が距離を縮めるお話となっています。
コミックス(画像の左)の発売が2015年なので少し前の作品ですね。商業連載が終わった後で、続きの読み切り(画像の右)を描いてコミティアで出しました。はじめから1巻完結と決まった上の連載だったのでそのつもりで描いていたのですがやりたいことがありすぎていろいろ詰め込んだ作品となっております。個人的にはつたなさが見えて冷や汗が出ますが今でも読んで頂いたりしていてとても嬉しい思い出深い作品です。
さて、こちらのマンガを電子で出し直しました。
電子コミックスはもともと出版社から出ていたのですが、続編も合わせていろんな電子書店さんで出すために版権を私個人に戻す必要があったので解約手続きをし、このたび個人で出し直す運びとなりました。

※紙本はまだ版元に権利があり販売も続いております!!
紙のコミックスの方が…という場合は(書店で見つけるのは至難の業なので)書店でご注文いただくかネット通販をご利用ください!(今確認したらamazonには在庫1冊がありました)

それでは、新しく出した方のご紹介です!
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『λ(ラムダ)の箱舟』
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全1巻。199ページ。
表紙は描き直していますが内容は元のコミックスと同じです。
全部で7話。
各話数の間にちょっっとした4コマ漫画と最後に描き下ろしマンガ。
コミックス当時のあとがきもあります。


□電子販売先
Renta!
Kindle(Kindle Unlimited有り)
紀伊国屋書店
BOOK WALKER
honto
楽天kobo
DMM
※上記以外でも販売しています。
ご利用中のサイトで<秦和生>などでご検索ください。

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『λの箱舟 Crazy For You』

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コミックス『λの箱舟』の続編読み切り。
ルディとバレンタインのその後を描いています。
43ページ。本編とブログに出していた1ページマンガをおまけで付けています。
amazon kindleに出していましたがそちらは引き上げてこちらで出し直しという形になっています。本編内容は変わりません)

□電子販売先
Renta!
Kindle(Kindle Unlimited有り)
紀伊國屋書店
BOOK WALKER
honto
楽天kobo
DMM
※上記以外でも販売しています。
ご利用中のサイトで<秦和生>などでご検索ください。

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そのほかの電子マンガはこちら。
・中国史マンガ(いろんなサイトに出ています)

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・ファンタジー学園マンガ(現在kindleのみですが5月~6月にいろんなサイトで販売開始されます)

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いろいろ描いております。
よろしくお願いします!!

 

カイニス2周年でした

先日の2月14日で『カイニスの金の鳥』は2周年でした。
いつも応援いただいてるみなさまのおかげでここまで続けてこられたなと思う2年でした。本当にありがとうございました…!!
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1話の配信日がバレンタインデーだったので数えやすくて1年2年と数えてきましたが(覚えられない日だったらやらなかったなぁ。というか忘れていたと思う笑)なんだかあっという間だったような。頭をフル回転し続けた2年でした。いろんなことがありましたが振り返るのは最終話以降ということで。
最終話はいま描いています。3月11日(木)に更新予定です。もう少々おまちください。連載終了後につきましてはまたその時に。
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さて、特にほかにお知らせもないので日常のことでも書きますね。年明けてからいろいろとやることが渋滞しておりまして(その結果は3月以降にでます。準備していた電子マンガのが出たりします)なかなかゆっくり出かけられなくて手帳を買うのをずっと忘れていて。2月の真ん中でやっと新調したのですがこの頃になると売ってるのが<3月はじまり>とか<4月はじまり>になるんですね。(あたり前か)わたしは確定申告とその年に観た映画の整理・ランキング決めに手帳を使うので<1月はじまり>でないといけなくって。これは焦りました。
まー探すと普通に1月のもあったんですが、メインどころから外れた場所だったし種類も少ないしで手帳ってちゃんと買っとくべきなんだなぁと反省しました。スケジュール管理はアナログ手帳がやっぱりいいです。いろんなメモがひと目でわかるし。もしかするといい感じのアプリもありそうだけど。あ、家計簿はアプリでやっています。確定申告用の家計簿。は~確定申告やらないとなぁ…めんどくせー…。
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そのほか。
健康診断に行きました。病院を2つハシゴするなかなか大変な1日でしたが、メインどころは健康診断センターのような専門施設でQRコード付きのバンドを手首に巻かれて番号順にどんどん進んでいく非常にシステマチックな場所でとても楽しかったです。わたしは「なんの意味があんのやこれは」と思う決まりごとに従うのが苦手で(学校の式典とか。立ったり座ったりなんやねんと思ってしまう。「式」が付くものはだいたい苦手)しぶしぶ従うけどいつも不服そうが定番なのですが。今回の健康センターのような<業務が滞りなく進むためのシステム>は好きなので「次は2番へ」とか「これを1番で提出、そのあと5番へ」とか言われてその通りにしながらシステムのチェックをするのはとても楽しかったです。
「なるほどここで献血したらここで待って次の検査前に血のついたものは回収されるわけね。職員さんも最小で済むようになってるんだなぁ」とか考えながらウロウロしているうちにあっという間に終わりました。行くまではシヌホド面倒だったけど終わってみればおもしろかったので来年もこのセンターでやろうと思います。(コロナ前は近場の適当なところで出来ていた)
去年は別に体調はそこまで変化なかったのですが精神的な浮き沈みがすごくて、家にこもっていたせいもあるとはいえ仕事に支障が出まして。精神が安定してないとネームが描けないのでこれには困りました。年が明けてからも持ち直していた具合がまたおかしくなっていたのでどうにかならないかとヨガを始めたり。ヨガマットは持っていたし肩こりとかだるさをどうにか出来ればと思ってYou Tubeのヨガ動画を見ながら続けていたのですが、いい具合に自分に合っていたみたいで体調も良くなってきて「ありがたし」という頃の健康診断。結果がどうなることやら。とにかくヨガは続けようと思います。
(だいたい肩こりと筋トレ系のをやっていますが、時々「心も整えましょう」というものもあって「自分の内面に目を向けて、自分を見つめ直しましょう」とトレーナーの方はおっしゃるのですが創作をする上で常に自分の内面とは向き合っているので「特に掘り下げる必要がありません先生!」とスマホに向かって叫んでいます。なので、心が整ってきたのはやっぱり固まった体をほぐしたおかげな気がする。ヨガパワーというより。あとヨガの筋トレ全然優しくない。先生も腹バッキバキに割れてるし。なんだあれ。わたしも割りたいな)

2月の近況はこんな感じです。
あとは本を全然読めていないのが気になる。社会学の本でとても読みたいのがあるのとイギリスのガヴァネスについての本が読みかけ。時間が足りない。
もひとつ『アサシンクリーゾ:シンジゲート』早くクリアしないと。時間が足りない!思ったよりボリュームがあってちょー楽しいからメインストーリー以外もちゃんとやってて終わらない。早く『エツィオコレクション』やりたいのに。双子主人公かわいい。ずっとエヴィーが好きだったけどシナリオ進むとかなりジェイコブも好きになれて2人ともかわいい。アサシンだけど。警察を殺さないようにしたいけどあまりにうまくいかない時は皆殺しにしてしまう。バッキンガムの衛兵はさすがに殺さず気絶させています。罪はないし。

いろいろとやることがありますね。映画も観なきゃ。
ひとまず何よりも先にカイニスの原稿を仕上げたいと思います。

 

1月映画鑑賞記

2月も真ん中を跨ごうかという時になって「あ、1月のやってない」と気がついたわけです。ということで1月に観た映画の感想メモ回です。1月は緊急事態のこともあって何となく外出を控えて…というわけではなくなんか異常にやることがあって全然お休みを取れなかったせいで鑑賞は3本となりました。ちくしょう。『燃ゆる女の肖像』『聖なる犯罪者』も観られなかった。どちくしょうめ。休みが欲しい。
 
えー呪いの言葉が出てしまった。
3月が終わるまではこんな感じのスケジュールが続くので見逃す作品が増えそうな予感です。とほほ。2月は邦画がなかなか豊作だそうで周りでもよく耳にする作品がいくつかありますが、私は優先度が常に洋画なのでラジオの課題作にでもならない限りは観ることはなさそうです。『花束みたいな恋をした』とか、『すばらしき世界』とか、よいそうですよ。邦画を観たいという方はぜひ。(と、観てない奴が言うております)
では、本題へ。
 
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■1本目
燃えよデブゴン TOKYO MISION』
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たしかお正月に公開だったか…。映画初めにはぴったりな作品。
2020年の香港映画。
主演は宇宙最強のドニー・イェン。監督はアクション監督として有名な谷垣健治さん。(日本では実写の『るろ剣』でよく知られていますね)香港と東京を股にかけ(婚約者にフラれて激太りしてしまった)熱血刑事が事件を追いかけるアクションコメディ―。
 
まーたくさんの作品を一緒に手掛けてきたタッグでこれだけで「間違いなし、絶対観ます」という作品でしたが、私は谷垣さんのアクション演出は観たことあっても普通の監督作はこれが初めてだったのでその点でどうなるのかとても楽しみでした。結果としてはコメディー演出がえらい上手いという発見が。あとドニーのコメディー演技もすごく笑えて新発見でした。楽しかったなぁ。
アクション演出はさすがで見応えありだし「築地で戦うと香港みたいに見える」とか「狭いところでも広いところでも自由に演出できるなぁ」という感動もありでとても楽しかったです。東京タワーも笑えたし。ドニー谷垣作品の『スーパーティーチャー』でも観た子役の子の動きが素晴らしかったり、敵ヤクザ役の岩永ジョーイさんもいい雰囲気でよかったし、太っても鋼の自尊心は消えないし姿勢も異常にいいドニー扮するチュウ刑事は相変わらずのキレッキレアクションで「とにかく戦ってくれ」と思いながらの鑑賞となりました。
気になるのは竹中直人さんの演技テンションが明らかに浮いていて「これはどういう意図なんだ??」と謎だったり、歌舞伎町の屋根セットが小ぶりだったり(ロケ撮影はとてもよかったです)、やっぱり全体的に日本だとテンションが下がるので「全部香港だったらよかったのになぁ」と思ったり(これは完全にわたし個人の趣味)したテンでしょうか。妙に湿っぽい「その設定いるかな??」と思える話がばばっと語られた時は「それいるかなこの話に。いやでも香港映画っぽいねぇうへへ」とひとりでへらへらしました。
香港映画を観る時には「これから香港映画を観るぞ!」という気持ちにしておけばたいていのことはどうでもよくなるのだ…!!(これは褒めています!!!)
いや~想像してたよりずっと笑ってしまってとても楽しい映画でした。ドニーのコメディいいなぁ…。谷垣さんがアクション演出したドニーの過去作をいじったシーンもあってさすがに知っている客は吹き出していた。(わたしも吹き出した)
次の監督作はぜひ全編香港が舞台だと、とても嬉しいです。もちろんドニー主演で。宇宙最強ドニーさんご本人は自信家で前向きでナルシストでワイフ大好きで見るだけで元気をもらえます。(ご夫婦で共演されてたCMめちゃおもしろかったなぁ。あれyoutubeとかにないかな。あとで探そう)
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■2本目
『キング・オブ・シーヴス』
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2018年のイギリス映画。
2015年に実際に起こった英国史上最高齢+最高金額の金庫破り窃盗事件の映画化。かつて「泥棒の王(キングオブシーヴス)」と呼ばれていたブライアンは足を洗って平穏に暮らしていたが、妻が亡くなり、窃盗事件の計画を持ちかけられ――というお話。
 
本国で公開された時の予告映像を当時観ていて「チャーリー・コックスがおじいちゃんに囲まれてる!観たい!でも日本で公開しなさそ~~!!」と思っていたのにまさかやってきたのであわてて観に行きました。ま、なんか銀行強盗する感じ?くらいの知識で、史実のこととは知らず。(観ていると途中でわかる)
まー昔っから悪いことをしてきた人たちがもっかいでかい奴をやろうみたいになって…というと何というかオーシャンズシリーズのような華やかさがありそうですが、歳も歳だしそういうこともなく、うまいんだかうまくないんだかの仕事をし、盗んだはいいものの…という展開になっていきます。
この窃盗犯たちがどういう人間なのかある程度わかっている上で、キャラクターを漂白する気もかっこよくする気も初めからない企画なんだろなという映画なので<スタイリッシュなケイパーもの>を期待しない方がいいです。犯罪者たちが「若い頃はイケイケブイブイいわせてきたぜ」と昔を振り返ったり、おじいちゃんになってもイキって仲間割れしたり嘘をついたりとクズっぷりがすごい。世代なのか男だからなのか「お互いに口汚く罵り合う」ことで友情を示しているのでみんな口が悪いし。(イギリスらしいブラックさも相まって誰も好きになれない笑)おもしろいのは「盗む」ことより「盗んだものを売りさばく」方が難しいというところかな。
そんなじいじに囲まれてあたふたしているチャーリー・コックスは可愛かったです。相変わらず子犬みたいでした。(ダウントン・アビー観た方がいいのかなぁ。貴族の暮らしにも召使いたちのドロドロ人間関係にも興味が持てない……いい作品なんだということはわかるのですが…!!チャーリー・コックスは『デアデビル(ドラマ)』で観ていました)
あとは、各俳優さんたちのキャリアというか、若い頃のことを知っているとおもしろいのかな??わたしはマイケル・ケインしかわからなかったのですが。若い頃の映像も少し出てくるので。「歳とったなぁ」という感慨深いものがあるかもしれません。
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■3本目
KCIA 南山(ナムサン)の部長たち』
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2020年の韓国映画
1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョンが大統領を射殺した事件を元にした映画。(登場人物の名前は変えられたりしているみたいです)事件の40日前から当日までを描くサスペンス。
主演はイ・ビョンホン。大統領役はイ・ソンミン。

ポスターに書かれてありますが、これが2020年の韓国興行収入第1位ということだそうで。こんな実録社会派サスペンスが1位とは。やっぱり社会に対する向き合い方の違いなのか、韓国映画のパワーなのか、すごいですね。(といっても2019年の爆発的大ヒット映画が『エクストリーム・ジョブ』という解散危機に陥った麻薬捜査班が起死回生の潜入捜査のためにフライドチキン屋を始めたらバカ売れして捜査もだけどフライドチキンにも本気になっていまうという爆笑映画なので振り幅がでかい。これちょー明るい映画なのでオススメです。元気でます。おバカ映画だけどクオリティも高いです。あと韓国のフライドチキンはうまい!)
話がそれた。『KCIA』ですね。映画そのものも、素晴らしかったです。シェア友に誘われて行きましたが観てよかった~。(友達はイ・ソンミンさん出演の『工作』という映画が大好きで。『工作:黒金星と呼ばれた男』もいい映画です。これも実際にあったお話)
お恥ずかしながら韓国の近代史については疎くて大統領が暗殺されたこと自体を知りませんでした。軍閥政治の時代とか民主化運動とかは知っていたけれども。知らないまま観たのでサスペンスとしてかなりジリジリくる映画でした。もうとにかく韓国映画は撮影がいい…!!!パワーがすごい。たいして派手なことは起きないのですが、ちょっとした会話が(ことによっては命がけな)駆け引きばかりだったので緊張感もすごかったです。
イ・ビョンホンはやっぱりいい俳優さんだなぁと噛みしめる。揺れ動く表情がいいし画面を引っ張るアイドル力がすごい。思わず相手に食って掛かって大声を出すシーンとかよかった…。彼がひとり大雨の中こそこそとある場所に忍び込む場面があるのですが、そういう時はカメラが少し引きになってそっけない撮り方してたりして「うめぇ~~」と感動しました。
映画は良質な社会派映画です。少し時代背景を知った上で観る方がよりわかりやすいかもしれません。画面の雰囲気がシネマート新宿(劇場)と妙に合っていた。笑
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はい、1月は以上です。
香港、イギリス、韓国と盛り沢山でした。内容もそれぞれ全然違っててよかった。2月もあまり時間がとれないのでまー3本くらいになりそうな予感です。そういえばまだ劇場でやっているので先に言っておきますとどん底作家の人生に幸あれ』よかったです~!(というか『デイヴィット・コパフィールド』です)楽しかった~!わたしは大好きなタイプの映画でした。ま、そりゃそうか。長い原作をかなりコンパクトにしているのでスピード感がすごいし丁寧なエピソードの掘り下げもそんなにないので(全体を見ればしているとも言える…!)好みが分かれるかもしれませんが、イギリス古典お好きな方はぜひ。

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連載中

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『カイニスの金の鳥』
   19世紀初頭のイギリスで
   小説家を目指して男装する少女の物語

□連載先/WEBマンガサイト 
― マトグロッソ(無料・登録ナシ)

□コミックス1~3巻発売中(紙+電子)
 amazon
 紀伊国屋書店webストア
 honto

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 ■電子本作品 

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召喚獣士の学校』
   ファンタジー漫画
   <召喚獣士>が差別される土地に
        生まれた主人公が
   故郷から逃げて学校に入る

amazon kindle(unlimited会員の方は読み放題)
 召喚獣士01
 召喚獣士02
― 召喚獣士03

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『楚漢列伝α METEO』
   古代中国で起こった<楚漢戦争>の中に入り戦う
   ゲームをプレイする高校生の男女2人のお話

COMITIAで出している同人誌の電子版
― Kindle
― BOOK☆WALKER
― BookLive!コミック
― BookLive
― 楽天kobo
― Renta!

□紙本通販
― BOOTH足軽稼働中

・4、5巻と1~3巻の再録本
(※自家通販のため海外への
  お届けを中断しております。
  ご了承ください)

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『コイとのろい』
   16ページの読み切り作品
   真っ暗でしかセックスできない理由とは…?

amazon kindle(unlimited会員の方は読み放題)
― コイとのろい 

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既刊と続編

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『λ(ラムダ)の箱舟』
   1920年代のイギリスに暮らす教授の父と
   アウトローな息子と
   同じ家で暮らす秘書兼家政婦の少女のお話

□コミックス(全1巻)
― 紀伊国屋webストア
― amazon
― 1話無料試し読み

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『λの箱舟 Crazy for You』
   コミックスの続きを描いた読み切り。
    その後のルディとバレンタインは…?

amazon kindle(unlimited会員の方は読み放題)
― λの箱舟 Crazy for You

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『美軍師張良
   古代中国、楚漢戦争で活躍した
   軍師・張良の若い頃のお話
   ストーリーじたての4コマ漫画、全2巻

□1巻
― amazon書籍
― kindle

□2巻(同人誌)
― 通販/書籍 ※完売いたしました。再販は2020年末予定。(伸びる可能性あります)
― amazon kindle(unlimitedの方は会員読み放題)

レキソウオンライン冬祭について

もっと早めにお知らせしようと思っていたのですがこんなギリギリになってしまいました。明日のレキソウオンライン冬祭に参加します。
詳細はサイトの方で確認いただくのがわかりやすいです。
一般参加のやり方が載っておりますのでご確認ください。

わたしのスペースの情報は以下になります。
スペースに居る時間もある程度決まっておりますので参考にしていただければ。当日はスペースの左上に掲示板みたいなものが設置されていて書き込みもできるそうです。なんでも書き込んでください~。
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わたしも初参加なので仕組みがよくわかっていないのですが、その場でチャットも出来るとか。どうなるか当日のお楽しみということで。
当日はテーブルの上に水晶が置いてありまして、それをクリックするとBOOTHの通販サイトに飛べるようになっています。電子マンガのサイトに飛べるものはないので、電子をご利用の場合はURLをスペース右下のサークルカットの部分をクリックしていただけると、お品書きとURLなどが出てきます。
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これはお品書き。
ちなみに電子マンガはコチラ。
『楚漢列伝α METEO』に関しては各種電子書店さんでご購入できますので、ご利用中のところで『楚漢列伝α』や『秦和生』で検索していただければと思います。(そこで配信されてない場合もあります。ご了承ください)

描いている中国史マンガの詳細記事もあります。

ということで、明日よろしくお願いします!
たくさんの人が来るといいなぁ。

 

電子マンガのご案内/『召喚獣士の学校』

個人的に出している電子マンガについてまとめ記事を作っておこうと思いまして。一応ブログ内の「総合案内」や各記事の最後に宣伝を入れたりしてはいるのですが、「ここを見ればわかります」的な場所があると宣伝やお知らせもやりやすいので。がんばっていこうと思います。
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召喚獣士の学校(ショウカンジュウシノガッコウ)』
は現在kindleで1話ずつ販売している電子マンガです。今はkindleのみなのですが仕事のスケジュールが決まり次第いろいろな電子書店さんでも取り扱っていただければと思っております。その際には今と同じように各話を分冊で出すのと加えて、ページがまとまったらコミックスとしてもご購入できるような形にしていければという予定です。(COMITIAで出している本の電子版を「電書バト」さんにご依頼して各種電子書店さんに出しているのでこちらの作品も同じようになると思います。「電書バト」さんが行うセールなどにも入っていろんな読み方が出来るようになると思います)
今は隔月予定での更新を目指していましたがスケジュールが詰まってしまって少し停滞しています。うーんすみません。仕事のスケジュールが定まってきちんとコンスタントに出せるようになったら電子書店さんに回していこうと思います。現状はkindleでご購入いただくか、kindle unlimitedご利用の方は読み放題となっております。
 
では、どんなマンガかと言いますと。
ザックリするとこのようなファンタジー作品になります。
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ファンタジー学園ものですが特に年齢制限のない学校です。
kindleの場所はコチラ。(サンプルを読むこともできます。サンプルページへ飛んでください)
コチラの作品もよろしくお願いします!

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今のところ同時進行で3つ描いている状態ですね。
仕事と、COMITIAと、このマンガと。
ついでに全部置いておきます。


お仕事:『カイニスの金の鳥』

 

COMITIA:『中国史マンガ』

『大いなる遺産』-実写版の感想

年またぎになっちゃうなーとか言っている間にどんどん時が過ぎていき、やっと『大いなる遺産』の実写版の話をするかということになりました。タイミングがなくて。あれこれと宣伝しなきゃだったり新年の挨拶しなきゃだったりで。
でもいつもは時の流れが早すぎてヒヤっとするところがまだ1月とは。もう春くらいな気分です。お正月なんて遥か昔のことで「ありましたねそんなことも」みたいな。寒い時期に咲く桜を見たせいかもしれません。歩いてたら偶然見つけて。
そういえばこないだ散歩中に小学校の門から飛び出してきた子供とぶつかりそうになり「子供と御老体とは距離をとらねば危ない」とか思っているとその子供が門の向こう側にいる子に向かって「お前みたいな悪い奴とは友達にならない!」と叫んだのでびっくりしてしまった。散歩中はイヤホンで音楽を聴いているのにそれでもしっかり聞こえる大声でした。ぎょっとして「言うなぁ。何があったんだ」と顔をしかめているのをすれ違ったおじさんに見られてしまったりもして。それにしてもあんな狭い世界で何年も生きていかなきゃならないなんて子供も大変だ。わたしは小学校高学年の頃に「大人(教師)は自分の都合と機嫌でこっちを褒めたり叱ったりしてきやがる。勝手な奴らだ。あーいやだいやだ」と思うことが何度もあったし、いまだに<絵を描くこと自体が好きではない>のはこの頃の教師のせいだということも自覚しているので(学校の<美術>がイヤだったし大人に勝手に評価されるのもイヤだったし描いてる手元を見られるのもイヤだったし何なら褒められてもムカついていた)、子供を見ると「はやく成長できるといいねぇ」と思ってしまう(余計なお世話だなぁ)。
 
あー打ち込みながら変なことを思い出してしまった。
 
本題に戻ります。チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』のお話。昨年に原作本を読んでみたらすごく面白くて「今でも読まれてる名作って本当に面白いんだなぁ」と感嘆したわけですが。あ、その記事はコチラです。
(今読み返してみたらすごく読みづらい感想文だったなぁ。本がおもしろくて興奮してたのかもしれません。書き直すのは面倒だからそのままにしておきます)

さて、せっかく本を読んだので実写の方もちゃんと観てみようということで。ドラマ版と映画版と新しめの作品がちょうどamazonのプライムビデオにあったので鑑賞してみました。原作はとても分厚いので2時間だの3時間だのにまとめるのはまず無理です。どのエピソードを入れ、どこを省略し、何を伝えるかはそれぞれの作品ごとに違います。古典作品の映像化はこれを楽しむためにあるといっても過言ではないでしょう…!楽しいなぁ。
では、その2本の感想を書いていこうと思います。
※『大いなる遺産』(原作および実写)のネタバレが含まれます。注意!
 
『大いなる遺産』2011年版BBCドラマ
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観た順で、まずはコチラ。
全3話で約3時間の作品。実は昔ちらりと観たことがあるんですが、ハーバートが可愛かったこと以外ほぼ覚えていませんでした。(たぶんハーバートと出会って少しのあたりしか観なかったんだと思う)
 ■キャスト
ピップ:ダグラス・ブース
エステラ:ヴァネッサ・カービー
ミス・ハヴィシャム:ジリアン・アンダーソン
ハーバート:ハリー・ロイド
ジャガーズ:デイヴィット・スーシェ
 
キャスト陣は豪華です。ダグラス・ブースはいろんな作品で観られますし、ヴェネッサ・カービーはハリウッドで人気になっているし。(個人的には『ワイルド・スピードスーパーコンボ』がおすすめ笑)ジリアン・アンダーソンXファイルのスカリーで有名ですが今でもドラマの主演やったりしてますね。(ドラマ『ハンニバル』の時キレるように美しかった)スーシェはもちろんポワロ。
撮影もセットも豪華だったしBBCクオリティーは間違いなしという感じです。
ただ、個人的には脚本がよくなかった…。というか、原作から変えている部分がけっこうあって。これは短い時間に抑えるためにだいたいの実写で行われることなので仕方ないのですが、キャラクターの性格まで変えられるとなかなか辛い。特にキャラクターに魅力のある作品なので主要キャラのあり方を変えてしまうと作品そのものが変わってしまう。
このドラマだとミス・ハヴィシャムの変更部分が強すぎました。ほとんどそれ(変更されたミス・ハヴィシャムを描くこと)を目的化したような脚本で、おかげで主人公であるはずのピップのドラマが希薄になってしまった印象です。原作のミス・ハヴィシャムはひどい裏切り(詐欺)にあって「(心を)引き裂かれてしまったのよ」と言うのですが、お嬢様らしいわがままさと、傷ついた後に引きこもりその中で煮詰まった残酷さも持ち合わせていて、わめいたりピップを貶めて楽しんだりするのですが。このドラマでは「ただ傷つき悲しみに生きるあまりに少し狂気を持った」美しいものとして描かれており最後に自分で火をつけて燃えるシーンも美しい撮影になっていて、ミス・ハヴィシャムの人間臭さがなく魅力が半減してしまったように思えました。(この脚本だからこそのキャスティングだろうとは思う。ジリアン・アンダーソンはとても似合っていたけどやっぱり元のミス・ハヴィシャムとは似ても似つかない。原作のミス・ハヴィシャムの火傷は事故だし、叫びながら転がるのをピップが覆いかぶさってなんとか消化するという悲惨で悲しいけど滑稽でもあるシーンでした)
ピップとエステラの方も変えられていました。特にエステラの方かな。2人はしっかりした両思いとして描かれ、最後の再会も時間をおかずに夫の事故のすぐ後のように描かれていて、ハッピーエンドでした。(2人はそのあと結ばれますといった雰囲気)ミス・ハヴィシャムと合わせて全体的に恋愛劇のような作りになっていて(そのため原作にはない追加シーンもあった)、それにしては(原作の流れの通りに)がちゃがちゃと事件が起きるのでまとまりがありません。
主要なキャラクターが大幅に変更されているので周りも少しづつズレていくしかなかったようです。ピップの恋愛面が強調されたためジョーの存在感はなく(というかジョーの性格も描く必要がなくなってしまったためか変更されて普通のしっかりした大人なだけでした)、マグウィッチ周辺もあっさりしていて残念。ハーバート・ポケットが1番原作に近かったです。ハリー・ロイドの明るさがピッタリでした。
んー愛や恋の話をしようとした印象でしたが、この作品は他の要素が多すぎるので無理があって結局なにがしたいのかよくわからない感じでした。恋愛話であれば他にいい古典作品はたくさんあるのだし『大いなる遺産』でやるのはやめとけばよかったのになぁ、というのが総合的な感想です。せっかくドラマ版だったのになぁ。(映画よりは時間がある)
 
では次。
 
『大いなる遺産』2012年イギリス映画
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わたしはこれを結構最近の映画だと勘違いしていましたが2012年制作でした。日本で初めて放送されたのが2018年だそうです。劇場では未公開。(知らないわけだー)
■キャスト
ピップ:ジェレミー・アーヴァイン
エステラ:ホリデイ・グレインジャー
ミス・ハヴィシャム:ヘレナ・ボナム=カーター
ハーバート:オリー・アレクサンダー
ジョー:ジェイソン・フレミング
ジョーの妻:サリー・ホーキング
マグウィッチ:レイフ・ファインズ
ドラムル:ベン・ロイド=ヒューズ
 
こちらもキャスト豪華ですね。脇が強い…!
作品全体としては<当時のロンドンの汚さ>にかなり挑戦していて感動しました。特にピップが越してきたばかりの頃の住居周辺の泥臭さとか薄暗さとか最高ですね。この映画はなるだけ原作の中にある空気感を映像化しようという試みが強くてとてもよかったです。合わせて話の流れやキャラクターも忠実にしようとしていて感動しました。制作側に原作大好き人間がいるに違いない。
というのも、はじめに書いたように原作のボリュームからして映像化する時には省略して短くするしかないわけですが。わたしが大好きな原作のシーンは自分で考えても「いやこれは省略するべきエピソードだな。入れてもしょうがない」と思う場面なのですが、なんとこの映画はそのシーンを描いてくれていたのでした。(脚本の人は絶対にウェミックが好きだ!)わざわざウェミックの家と跳ね橋と大砲と親父さんのシーンを入れるなんて。最高か。(ピップがロンドンで世話になる弁護士事務所の事務員、ジョン・ウェミック。ピップの友人になってあれこれ世話をやいてくれますが、話を2時間でまとめるにはウェミックは省略されても仕方ない人です。主要事件に絡む弁護士のガージャリーは絶対的に描く必要があるため、その周辺のほっこりエピソードは省略するしかない。普通は)
いや~わたしはこのウェミックの家の話が大好きで。屋根上になぜか大砲が一丁取り付けられていて、毎日決まった時間にどかんとやるのを耳の遠いウェミックの父が楽しみにしてる…という。耳の遠い父親に大声で話しかけるウェミックや、「親爺さんにはとにかく頷いてやってくれ」と言われたピップが隣で首をがくがくさせるところや、大砲を撃ってきゃっきゃっしてるシーン(なぜか少しスロー演出が入って異常にかわいい)を映像で観られるとは思ってもみませんでした。(びっくりして「えっ!?ウェミックの家やってくれるの!??」と大声がでた笑)
ほかにも、キャラクターの描き方が細かくてとてもよかったです。天使のようなジョーは健在だったし(ミス・ハヴィシャムの質問に答えなきゃなのに、なぜかその返答をピップに向かって話しかけるとこの再現すばらしい)、ハーバートがピップのことを「ヘンデル」という愛称で呼ぶのもそのままやってたし(短い時間の中で主人公の名前を違う愛称で呼ぶのはややこしいから省略した方がわかりやすいのに)、ミズ・ハヴィシャムの残酷で意地の悪い雰囲気も出ていたし(ヘレナ・ボナム=カーターはさすが!)、エステラの「感情がないのよ」と言いながらなし崩しに人生が転がっていくのを受け入れている感じもあったし。なにより、周りの状況に巻き込まれながら恋をしたり勘違いしたりジタバタするピップのひとり相撲感もちゃんと出ていました。(ピップは主人公にしては巻き込まれ型で狂言回しのようでもあり、物語を引っ張っていく推進力を持たないので映像化の主人公としてとても描きにくい。小説だと一人称で描かれるのでそれで楽しめるんですが)
レイフ・ファインズがマグウィッチにしては本人からにじみ出る高貴さが隠しきれてなかったりもしたけど。でもさすがの演技力でカバーといった印象。
ドラムルは個人的に演技が大好きなベン・ロイド=ヒューズが演じていたので「嫌な奴だけどもっと観たい~」と思ったり。
 
とにかく原作をそのまま映像化しようという映画でした。映像もいいしキャラクターもいいし2時間くらいで見切れますのでとてもオススメです。
―――――――――――――――――――――
わがままを言えばハーバートがピップの火傷の世話をしてくれるシーンが観たかったなぁ。あそこの優しさや友情には感動した…。ま、あとでジョーも来て世話してくれるので映像化となればジョーが優先されるのは仕方ない…!ウェミックの家をやってくれてありがとう…!!
 
イギリスでは定期的に古典小説が映像化されています。いろんな配信サイトでBBC作品観られますのでまったく追いつきません。苦しい喜び…。『高慢と偏見』の映像化では傑作の1995年ドラマ版も観られます。オススメです。伝説のお池飛び込みシーンは原作にはありません笑
あとは現在公開中の映画どん底作家の人生に幸あれ!』ディケンズの自伝的小説『デイヴィット・コパフィールド』が原作です。早く観なきゃ。(観る前に原作を読もうと試みましたが忙しさとボリュームのすごさを前に断念しました…うぐぐ。観てから読みます)
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「何だこの邦題は…原作ファンも見逃すぞこれ…」とはじめは呆然としましたが日本には来ないと諦めていた作品だったので来てくれただけでも…ぐぐぐ…ありがたいのか。あ、ついでに新しい『エマ』の映画もお願いしますよ。持ってきてください。頼みますよ。ジョシュ・オコナーくん出てるんですよ。劇場のスクリーンで観たいー!
 

 

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ハイ、ここからはいつもの宣伝です。
電子マンガや通販、連載作品についてなどなど。

連載中

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『カイニスの金の鳥』
   19世紀初頭のイギリスで
   小説家を目指して男装する少女の物語

□連載先/WEBマンガサイト 
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□コミックス1~3巻発売中(紙+電子)
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 ■電子本作品 

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召喚獣士の学校』
   ファンタジー漫画
   <召喚獣士>が差別される土地に
        生まれた主人公が
   故郷から逃げて学校に入る

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 召喚獣士01
 召喚獣士02
― 召喚獣士03

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『楚漢列伝α METEO』
   古代中国で起こった<楚漢戦争>の中に入り戦う
   ゲームをプレイする高校生の男女2人のお話

COMITIAで出している同人誌の電子版
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『コイとのろい』
   16ページの読み切り作品
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― コイとのろい 

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既刊と続編

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『λ(ラムダ)の箱舟』
   1920年代のイギリスに暮らす教授の父と
   アウトローな息子と
   同じ家で暮らす秘書兼家政婦の少女のお話

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『λの箱舟 Crazy for You』
   コミックスの続きを描いた読み切り。
    その後のルディとバレンタインは…?

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― λの箱舟 Crazy for You

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『美軍師張良
   古代中国、楚漢戦争で活躍した
   軍師・張良の若い頃のお話
   ストーリーじたての4コマ漫画、全2巻

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